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ブラジルからの帰国 〜アメリカ東海岸編〜
卒業旅行で訪れたブラジルでは、カーニバルなど想像以上の楽しい日々を過ごすことが出来ました。
そして重太とアツは、大学卒業旅行の後半の目的地、アメリカを目指しました。

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 レンタカーで逆側を疾走
[ サンパウロ → マイアミ → オーランド] 1995年3月3日 ★★

sp to Orlando
朝8時。
ブラジルの友達と別れ、サンパウロからマイアミを経由し、オーランドへたどり着きました。
アメリカ合衆国に5年ぶりの入国です。

「3月なのに十分あったかいな!」
冬の北半球に戻って来たので寒さを覚悟していたのですが、その心配はいりませんでした。

アメリカの旅に必要なレンタカー。
空港のHertzでフォードの赤い軽自動車を借りました。

「よし! 出発!」
「アメリカは右側通行だぞ!」
「知ってるよ。」
「走った事あるの?」
「ないよ。だって、日本は左側通行じゃン!」

「………。そこらへんで右側通行に慣れてから出発しようぜ。」
「…賛成。」
満場一致でアツの提案通り、まずは車の少ない駐車場で右側通行に慣れることにしました。

「…あれ、あれぇ?」
試し走りをする場所を探している間に、早くもアメリカの公道デビューを果たしてしまいました。

「おい、おい。 大丈夫かよ?」
「……多分。」
いつの間にか高速に乗って車はぐんぐん加速して行きます。
「うわぁ、広くて走りやすいなぁ!」
習うより、慣れろ。
右側を走ることの心配などあまり必要なかった様です。

シュッ、シュッ…
ウィンカーを出そうとする度、ワイパーが軽快に動き出します。
アメリカの車はウィンカー指示レバーとワイパーレバーの位置が見事に逆なのでした。

「そこ、右。」
「オーケー!」
シュッ、シュッ…
体が覚えている『慣れ』がここでは見事に運転の障害となっていました。

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 甘い勧誘
[ オーランド ] 1995年3月3日 ★★

「あ、E.T.だ!!」
「今度はバック トゥ ザ フューチャー!!」
高速道路の横には、ユニバーサル・スタジオやディズニーワールドの看板がデカデカとたくさん立てられています。

「ちゃんと前を見て運転してくれよ!!」
「…わりぃ!」
ここは映画好きの人間が運転してはいけない所の様です。

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 ユニバーサル・スタジオへ
[ オーランド ] 1995年3月3日 ★★

universal
重太とアツはレンタカーでユニバーサル・スタジオにやって来ました。
「どこに停めようか?」
停める場所が無限にあるダダァ〜っぴろい駐車場。
「………。どこでもいいんじゃ?」
停める場所を悩むのが馬鹿らしいので、適当に車を停めました。

ユニバーサル・スタジオの入口には「ユニバーサル・ロゴ」の置き物 (=地球儀にUNIVERSALとかかれているもの)がまわっていました。
「ついに来たぞ!」
映画のはじめに流れるお馴染みのこのロゴを見ると、ユニバーサル・スタジオに来た実感が一層深まります。

「写真、写真!!」
とっとと『おのぼりさん撮影』をして、いよいよ場内に入ります。

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 『バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド』
[ オーランド ] 1995年3月3日 ★★

「急げ!!」
『バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド』に目指して猛ダッシュです!

重太が大好きな映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。
そこに描かれた高校生活に憧れ、
アメリカ留学を決意したと言っても過言ではありません。
その留学により開けたその後の数々の海外珍体験…。
彼の人生を変えてしまったとも言えるこの映画をモチーフにした アトラクションとなれば、乗らずにはいられません!

どんなにこの映画が好きで、どんなにこれに乗りたくても、1995年当時は ロスかここフロリダのユニバーサル・スタジオに来なければ乗れないシロモノでした。
21世紀の日本ではこれに乗った事はたいした自慢にもなりませんが、ここは思いっきり楽しんでおきましょう!

Back to the future
「うぉ! ビフだ!!!」
「ドクもいる!!!」
「ホバーボードが飾ってあるぞ!!」
「うわ、うわっ!!」
あちこちに映画を彷佛させる飾りモノがあったり映像が流れたりします。
ライドに乗る前の通路から、もう大ハシャギです。

アトラクションはタイムマシン『デロリアン』に乗って、時空を冒険するものでした。
「………。すごかった!! おもしろかった!!!」
映画そのままの雰囲気が味わえるアトラクションに重太は大感激です!

「…こんな素晴らしい映画を作ってくれたロバートゼメキス監督、ありがとう!」
「…こんな素晴らしいアトラクションを作ってくれたユニバーサル・スタジオ、ありがとう!」
いつになく、物事への感謝の気持ちを胸いっぱいに秘める重太でした。

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 『ゴースト・バスターズ』
[ オーランド ] 1995年3月3日 ★★

ユニバーサル・スタジオ内には『バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド』以外にも、 もちろんたくさんのアトラクションがあります。
『ゴースト・バスターズ』はステージで『おばけ退治アイテム作り実験ショー』が行われます。

「Any volunteer? 」(エニィ、ボランティイア?=誰か、出たい人、います?)
観客の中から参加者を集い、ステージ上で一緒にショーを盛り上げるアメリカならではショーが繰り広げられました。
「『volunteer』=ボランティアという単語が こういう時にも使われるなんて!?!」
英語の勉強にもなるユニバーサル・スタジオです!!

飛び入り参加者は、進行役の人の質問にキチンとハキハキ受け答え、 その場で俳優顔負けのアドリブ演技を見せてくれます。
「あの人、観客の一人だろ?!」
アメリカ人の芸達者ぶりに驚かされます。

「はっはっは!」
そういう筋書きか、演出によるものなのか?
ステージ上の人はプロ、素人問わず観客を楽しませてくれます。
ステージ参加者、観客、そしてスタッフみんなが楽しめる空間がそこにはありました。

「すごいなぁ…!」
改めてアメリカのエンターテイメントの発達振りを思い知らされました。

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 ユニバーサル・スタジオ のつづき
[ オーランド ] 1995年3月3日 ★★

『ジョーズ』『E.T.』など有名人気アトラクションにも乗ってみます。
「いやぁ、楽しかった!!!」
いろいろな映画を疑似追体験でき、とにかく大満足です。

「あ! なんか水上ショーが始まった!!」
「あ! ブルースブラザーズが歩いてる!」
「あ! アメリカン・ブラフィティに出てきたカフェじゃん!」
「あ! ジョ−ズが逆さに釣り上げられてるぅ!!」
パーク内の至る所に遊び心が感じられます。
全てが映画のセットのような感じのテーマパーク。
「写真、写真!!」
映画好きの重太にはとても楽しめる場所でした!

Where?
「…あれぇ、…どこだ…?!」
車を適当な場所に停めたため、赤い軽のフォードがみつかりません!
これはウォーリ−を探すより難しく、疲れる状況です。

「…たしか、白いバンの横に停めたよな…?」
白いバンがいつまでもそこに停まっているとは限らないのに…。
 :
 :
 :
 :
「あった! こっちこっち!」
車をやっと見つけだした頃にはバッチリ日が沈んでいました…。

「…駐車場、広すぎ…。ふぅ…。」
楽しかった1日の出来事が一気にかき消され、何十倍もの疲れが押し寄せてきました。

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 ケネディ・スペース・センター
[ オーランド ] 1995年3月4日 ★★

オーランド2日目は、少し寝坊してからレンタカーでケネディ・スペース・センターを目指します。

まぁ〜〜〜〜〜〜〜っすぐな道をひたすら東へ、東へ。
道は広く、交通量も適度なので右側通行に慣れていない重太でもなんとか運転できます。

1時間もすると、迷う事なくケネディ・スペース・センターに到着しました。

Rockets
「うぉぉぉぉぉ!! オービターだ!」
「これ、サターンロケットじゃん!」
「写真、写真!!」
スペースシャトルやV型ロケットが屋外にゴロゴロ転がっているではありませんか!
宇宙開発にちょっと興味のある重太はそれらを間近で見られて大感激です。

「…それにしてもデカいなぁ…!!」
展示されているロケット類も大きいのですが、その敷地の広さ、 スペースシャトルを整備する建物(VAB)の大きさも相当のものです。
VABの壁面に描かれた星条旗の星が描かれた部分だけで バスケットボールのコートの大きさがある、とのこと。
アメリカのスケールのデカさを見せつけられた気分です。
(VABは高さ160m、幅158m、奥行き218mある。)

「…うわぁ…!!」
遠めにスペースシャトル打ち上げ台も見る事が出来ました。

 …轟く轟音。
 …吹き上げる白く大きな煙りの束。
 …空に向かって一直線に伸びて行く白い雲。

未知なるエリア、宇宙へ飛び出すシーン。
非日常的なそのシーンは重太の心をとらえて放さないものの一つでした。

「いつか、リフトオフ(=打ち上げ)を生で見てみたいなぁ…。」
その夢は、また次の機会にとっておくことにしましょう。

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 怪我の功名
[ オーランド ] 1995年3月4日 ★★

「もう、さいこう…。」
スケールの大きいケネディ・スペース・センター見学を終え、 感動という心地よい余韻を胸に重太たちは帰路につきました。

「あれぇ、おっかしいなぁ…。」
重太は近道をしようとして、どうやら道に迷ってしまった様です。
オーランドを目指してたはずが見知らぬ住宅街へ入り込んでしまいました。
「…あれぇ…。」
進めば進むほどさらに迷っている感じです…。

「重太、来た道を戻っった方がいいんじゃない?」
「……賛成。………わり。」
満場一致でわからない道を進むのでなく、引き返す事にしました。
1日中ケネディ・スペース・センターを見学し疲れていたので、 二人とも一刻も早くホテルに戻りゆっくりしたいところです。

TACO BELL!!
名も知らぬ町の中でフリーウェーを目指し車を走らせ始めたその時です。
「うぉぉ!! タコベルだ! タコベルだ! タコベルだ!!!」
「?????」
突然、車内で叫び出した重太にアツは仰天です。

「な、なに?」
「タコベルがあったんだよ! タコベル!!」
重太が
アメリカ留学時代に何度もお世話になったタコスのファーストフード店、タコベルを発見したのです!
日本にはない店、重太お気に入りの店です。
これを見のがす手はありません!!
すぐさま駐車をし、食べやすいソフト・タコを買って重太は大喜びです。

「うめぇ〜! なつかしぃ〜! 感激ぃ〜!」
なんとも経済的な思い出です。
「うん、結構うまいね。」
「だろ? いやぁ、これに巡り合えたのも道に迷ったおかげだな!」
「…………。」
自分のミスをどうにかうまくゴマかして、長〜い1日が終わりました。

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 ディズニー・MGMスタジオ
[ オーランド ] 1995年3月5日 ★★

TANK of Mickey
オーランド滞在もいよいよ最終日です。
ここ、オーランドのディズニーワールドには、『マジックキングダム』『エプコットセンター』など メインパークが幾つかあります。
貴重な最終日は、中でも1番面白そうな『MGMスタジオ』に行く事にしました。

「あそんでるなぁ〜!」
パーク内に目をやると、貯水タンクにミッキーの耳がついています。
細かい所まで遊び心があって、微笑ましくもあり感心もしてしまいます。

「…す、すげぇ…。」
まず訪れた『マジック・オブ・ディズニー・アニメーション』でアニメの製作現場を生で見ることが出来ました。

「…これ、本物じゃん!」
ロジャーラビット、ロケッティアなどで劇中に実際に使われた小道具を見て重太は大ハシャギです。

「あ! ウォルト先生!」
エンターテイメント・アニメーション映画の開拓者、そして重太が尊敬するウォルト・ディズニーの銅像を発見しました。
「写真、写真!!」
これは写真を撮らずにいられません!
ミッキーやドナルドなどではなく、ディズニーの銅像と写真をとる人も珍しいかと思います。

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 興奮のMGMスタジオ
[ オーランド ] 1995年3月5日 ★★

TWILIGHT ZONE...
当時出来たばかりだったトワイラトゾーンをモチーフにしたアトラクション『ハリウッド・タワーホテル』。
あるホテルで起こった不思議な現象を体験するちょっぴり恐ろ楽しいものでした。

「おもしれーーー! これ!!」
その巧みな演出、意外な結末、恐怖体験。
刺激的で楽しいアトラクションにどっぷりとハマってしまいました。
乗り終えたらまた列に並んで乗り、また終わったらさらに並び…。
当時の『最多搭乗回数記録』(自称)を樹立してきました。


「おお! アラジンのパレードだ! ジーニーが出て来た!!」
ディズニー映画『アラジン』に登場する魔法のランプのジーニー。
そのお調子者っぷりが大好きな重太には、これまたうれしいイベントです。

「おお! アラジンの絵はがきだよ! 帽子も売ってるよ!」
お店では、日本では買えそうもないアラジングッズがたくさん売られていました。

araddin
「アラジン、好きなのかい?」
サンタクロースの様な体型の店員さんにやさしい笑顔で話しかけられました。
「ジーニーがおもしろいから大好き!」
「そうかい。ゆっくり見て行って下さいな。」

「♪ ♪ ♪!!」
あれこれアラジングッズを買えて重太はもう、大満足です。
とても大学卒業間近の「野郎」の行動とは思えません…。

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 ワシントンDCへ
[ オーランド → ワシントン ] 1995年3月6日 ★★

Reflect pool
「…渋い所に行くねぇ…。」
この卒業旅行に出る前のことです。
航空券を手配してもらった大学生協プレイガイドの人達は重太たちにこう言いました。

大学の卒業旅行と言うと、たいていヨーロッパやアジアで観光気分を楽しむのが普通の様です。
「ブラジルに行く人なんて聞いた事無いよ。」
「それに、アメリカでも首都『ワシントンDC』に行く人なんていないよ…。」
「…渋い所に行くねぇ…。」
「大学の卒業旅行ですから!」
身についたかどうかは別として、4年間も大学で学問を学んだのです。
その最後にアメリカ、そして世界の政治の中心地くらい見ておくのは当然のことでしょう!

「あぁ! ここは『フォレストガンプ』の1シーンで使われていた場所だ! 写真、写真!!」
アメリカの政治の中心地を見に来たはずなのに…。

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 寒い昼飯
[ ワシントン ] 1995年3月7日 ★★★

「…ささささむい…。」
昨日までずっと暑い場所にいたので、 急激に寒くなったこの気候に気分は滅入りまくっていました。
冬でも温かかったフロリダから一気に真冬のワシントンヘ。
『渋い』と言うより思いっきり『寒い』所へ来てしまいました…。

地下鉄でスミソニアン博物館へ行き、航空博物館や美術館を訪れました。
やっと学術的な旅が始まりました。
「…うわあぁ…。」
大きな博物館、莫大な量の展示物に圧倒されてしまいます。

「何でもいいから火の通った温かいものを食べたい!!」
昼食で体を温め、一息つきたいところでした。

「なんだ、これ?」
1人で食べきれないほどの大きなサラダが運ばれて来ました。
「こんなの誰が頼んだんだ?」
「俺じゃないよ。」
どうやらこの「どでかいサラダ」頼んだのは重太の様です。
メニューをよく読まずフィーリングで温かそうなものを頼んだら、この有り様です。

「…………。うぐっ………。」
このサラダは体が温まらないどころか、ブルーチーズが臭すぎて食べれたものではありませんでした。

「…まじかよ?!」
たかがサラダのくせに、その大きさのためか値段は8ドル(=800円)!
ラーメンの方がやすくてうまくてあったかいのに!!

「…ささささむい…。」
心にも体にも財布にも寒い昼飯となってしまいました…。

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 ホワイトハウス前にて
[ ワシントン ] 1995年3月8日 ★★★

ワシントンDCに来たからには是非とも見たい場所がありました。
アメリカの政治の中心、大統領の館、白い建物、そう、『ホワイトハウス』です。

ホワイトハウスに向かう途中、朝食代わりにスタンドでカプチーノを頼みました。
「……。まずっ…。なにこれ!」
これは味のうすさ、量の多さがウリのただのアメリカンコーヒーではありませんか!
これをカプチーノと呼ぶなんて、偽証罪で訴えたいところです!
コーヒー王国ブラジルに行った後、アメリカでコーヒーを頼んではいけませんでした…。

white house
こんなデカプチーノ、すぐには飲み終わりません。
捨てたくてもゴミ箱もなく、そのまま持ち歩いていたら、ホワイトハウスにたどり着いてしまいました。

「……写真、写真!」
寒い中、紙コップを片手に渋い顔をして記念写真を撮る事にしました。

じーーーーー。
すぐ近くから、ホワイトハウス周辺を警備している警官が恐い顔でずっとこちらをにらんでます。
「……え? え?!」
飲みもしないこのデカイ紙コップの中身が怪しまれているのでしょうか?

じーーーーー。
警官は重太たちがその場を去るまでずっとマークしていました。
何も悪い事をしていないのに、なんだかとてもうしろめたい気持ちにさせてくれるホワイトハウス前です。

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 ホワイトハウスの中へ
[ ワシントン ] 1995年3月8日 ★★★

「ホワイトハウス内を見学できるみたいだぞ!」
「あ! ホントだ!」
中に入れるとは思わなかったので、なんだかちょっと得した気分です。

nunchack
よく見ると、見学コースの入口には色々と注意事項が書かれています。

飲食禁止、禁煙、ペット禁止。
拳銃、ナイフ、スタンガン持ち込み禁止。

どれもこれも、もっともな注意です。

「…誰がこんなもの持って入るんだよ!」
持ち込み禁止のイラストの中に『ヌンチャク』があるのは、アメリカ流のジョークなのでしょうか?

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 ワシントンDC見物
[ ワシントン ] 1995年3月9日 ★★★

その日の夜。
雨は雪にかわり、町を少しだけ白く覆い始めました。

次の日の朝。
その雪も上がり、晴天に恵まれました。
空には透き通った青、芝には淡い緑、屋根に残る雪の白。
キレイに彩られた町。
今日はは絶好の観光日和と言えそうです。

「…合掌。」
『アーリントン墓地』でジョン・F・ケネディ−大統領の墓を見ました。

「…で、でかい!」
『リンカーン記念館』ではイスに座った大きなリンカーン像を前に記念撮影しました。

『FBI』の見学コースにも参加しました。
「…こいつが、アル・カポネ?(実在したんだ…)」
アメリカの犯罪とその対策についても触れることができ、なんだかちょっとだけ正義感がアップした気分です。

「うーん、アメリカ!」
ここにきてやっとアメリカの歴史や政治など、ワシントンDCならではのものに触れる事が出来た気がします。
大学生の卒業旅行らしい『渋い旅』として締めくくれそうです。

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 どこから来た?
[ ワシントン ] 1995年3月10日 ★★★

ワシントンDCでは寒い日が続きます。
『渋い』卒業旅行の最後を締めくくる場所は『カピトル(=国会議事堂)』です。

「すげぇー!」
カピトルの内部は豪華な装飾品、数々の像、フレスコ画などを堪能できる場所でした。
「せっかくだから上院の会議室にも行ってみようぜ。」
階段をのぼり、3階にある会議室の入口に来ました。

Where are you from?
「Where are you from?」
会議室内に入ろうとした時、スーツ姿の黒人警備員に重太たちは止められました。

「Where are you from?」(=どこから来たんだ?)
警備員は背も大きく、ガッシリしていてちょっと恐い感じの人でした。
熊と戦ったら、いい勝負をしそうです。

「(出身を聞かれてるのか? でも、なんでこんな所でそんな事聞かれるんだろう?)」
見た目の迫力ある人に検討のつかない質問をされ、重太は戸惑いまくっています。

「おまえは一体どんな道を通ってここまで来たんだ?」
カピトル内で入って来てはいけない所へ迷い込んでしまい、 どうやってここに侵入したのか知るため、こう聞かれたのかとも思いました。

「I'm from downstairs!(=下の階から来ました。)」
重太は来た方向を指差し、答えました。
「!!!!!」
すると、警備員さんの表情はあきれ顔を通り越し、仁王様のように恐ろしい形相になりました。

「来た道を聞いてるんじゃなくて、お前の出身=国籍を聞いてるんだ!」

 :
 :
 :
 :
やってしまいました…。
重太が
1年間のアメリカ留学で学んだ英語はで一体何だったのでしょう…。

「あ、I'm from Japan...(=日本から来ました…。)」
「そうかい! それじゃ、下の階に行って、そう言って許可証をもらってからまた出直して来な!」
とって食われそうな勢いで吠えたてられ、追いやられてしまいました。

どうやら上院に入る際には、入場許可証が必要の様です。
国籍が問題ないと判断されると首から下げる入場許可証を借りる事が出来るのでした。

「…まじで、殺されるかと思った…。」
「下から来た」と言った後の警備員さんの顔の恐ろしかった事といったら…。

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 英語の聞き違え?
[ ワシントン ] 1995年3月10日 ★

3週間に及んだブラジル、アメリカ大学卒業旅行ももうすぐ終わりです。

最後の晩は、ワシントン、ダレス国際空港近くのハイヤットホテルに泊まりました。
「ダレス国際空港といえば、映画『ダイハード2』の舞台になった空港じゃん!」
最後まで『渋い』とは言い難い卒業旅行になりそうです。

荷物をパッキングしている時のことです。
「マイケル・ジョーダンが現役に復帰します。」
「円が1ドル100円をきりました。」
テレビのニュースでは、それらしきことを『英語』で伝えていました。

マイケル・ジョーダンは当時メジャーリーグに挑戦中でした。
そして、ドルが100円をきるなんて、それまでありえなかったのです。

「まったく! …んなバカな!」
ここ数年、真剣に英語を使う機会は殆どありませんでした。
そして、
昼の国会議事堂での『あのいまわしき事件』…
自分の英語のリスニング能力もかなり衰えたな、と重太は思いました。

「ホントだったのかよ!」
それらが全て事実と知ったのは日本について、日本語でニュースを見た時でした。
「意外にまだいけるのね…。」
もう少し、自分の能力を信じる必要もあるみたいです。

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 乗り換え時間が!
[ ワシントン → 日本 ] 1995年3月11日 ★★★

ブラジルの旅、アメリカ東海岸の旅。
それらも終わり、とうとう帰国する日がやって来てしまいました。

「旅ももう終わりだなぁ…。」
「……あぁ。……本当に残念。」

日本ではまだ上映していなかった話題の映画『フォレストガンプ』。
「え? あぁ、それ、もうアメリカで見て来たよ。」
と言いたかったのに、結局見ることが出来きませんでした。
「……あぁ。……本当に残念。」


DC to Japan
まずワシントンDCからダラス、フォートワ−ス空港へ飛びます。

「…あれ?」
フライトスケジュールを見ると、次のフライトまでの時間は15分くらいしかないことに今頃気がつきました。
「やばいじゃん!」
「いそげ!!」
重太とアツはあわて、空港内を全速力で走ります。

「まだ大丈夫ですよ。」
搭乗口で係の男性が笑って言いました。
「アメリカでは国内にも時差があるのですよ。」
そのため、次のフライトまでもう1時間余裕があったのでした。

「…はぁ、はぁ…。…いやぁ、よ、よかったなぁ!」
思いっきり息切れしていましたが、とりあえず一安心です。
「乗り継ぎ時間が15分なわけ、ないもんな…。」
「…バスや列車じゃあるまいし、な…。」
冷静に考えれば、そうなのですが…。
それにしても、最後まで小さな波乱が絶えない旅です。


ダラスから成田へは、約12時間のフライトでした。
『スターゲイト』、『激流』などの機内映画を楽しんでいる間に、飛行機はどんどん日本へ向かいます。
この卒業旅行もそして大学生活も間もなく終わりを告げようとしていました。

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 次の『じろおむんど』は?

大学卒業旅行も終え、4月から重太もいよいよ社会人です。
これからは日々仕事に追われ、学生の時のようにおいそれと簡単に海外へ行けなくなってしまうことでしょう。

と、思いつつ、重太と海外は切っても切れない間柄のようです。

次回、メキシコ旅行記 1997
[ 1、メキシコシティー 編 ] 2003年 1月末 公開予定!
社会人3年目、会社の同期とともに遺跡めぐりの旅で起こる数々のハプニング!

[2, トラブル編 ]
[3, ユカタン半島編 ]
[メキシコからの帰国 ] と続きます!



そして、重太とアツの旅は
1998年、フランスワールドカップ観戦記 World Cup 98(公開中)
にて再び展開されます。


 ブラジルからの帰国 目次 

レンタカーで逆側を疾走 ………慣れない右側通行

甘い勧誘 ………道路ワキの魅力的な看板の数々

ユニバーサル・スタジオへ ………アメリカでしか楽しめないテーマパーく経!(当時)

『バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド』 ………憧れのライドにやっと乗る!

『ゴースト・バスターズ』 ………観客参加型のエンターテイメントショー!

ユニバーサル・スタジオのつづき ………アメリカの映画文化を満喫

ケネディ・スペース・センター ………アメリカの宇宙開発現場を満喫

怪我の功名 ………道に迷い発見した懐かしき場所

ディズニー・MGMスタジオ ………ディズニーと記念写真

興奮のMGMスタジオ ………アトラクション、イベント、お買い物を満喫

ワシントンD.C.へ ………アメリカの政治の中心へ

寒い昼飯 ………期待外れのランチ

ホワイトハウス前にて ………監視の目が光る独特な雰囲気

ホワイトハウスの中へ ………意外な持ち込み禁止物

ワシントンD.C.見物 ………アメリカの歴史、政治にやっと触れる

どこから来た? ………国会議事堂警備員との一騒動

英語の聞き違え? ………リスニングに不安が?

乗り換え時間が! ………帰国前の小さな波乱


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