

「カーニバルのシーズンに遊びにおいでよ!」
共に1年間(1989 - 1990)のアメリカ留学を戦い抜いたブラジル人の友だち、リサからお誘いがありました。
大学の卒業旅行も兼ね、灼熱の南米はブラジルを目指します!
[ 1、イントロダクション ] [ 2、ブラジルと日本編 ] [ 3、カーニバル編 ]
ブラジル行き、決定! [ 横浜 ] 1994年10月 ★
1994年10月。
リサは友達のカレンやエジモンと日本を訪れ、重太やノブ(2000ケニア旅行編登場)と一緒に横浜や東京観光をしました。
その際、毎年2月末にブラジル各地で行なわれるカーニバルを見に来ないかと誘ってくれたのです。2月末というのは大学卒業旅行にナイスなタイミングです。
その目的地がブラジルというのもなかなかイイかも知れません。
「いく! 絶対行く!!」
ひょんなことから考えもしなかったブラジル行きが決定です。年が明けて1995年、1月末。
観光ビザ代、25R$(ヘアイス、約=¥6、250)を払い、ブラジル大使館でビザを取得しました。「やったあああぁーー!!」
大学のゼミの最終課題を提出し、学生の名目を全て終えました。
残るは学生の本分であり、学生時代最後のビッグイベント、卒業旅行が待つばかりです。
仮に単位を1つでも落としていたら卒業できないのですが、そんなことはこの際忘れておきましょう…。
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遠き南米 [ → サンパウロ ] 1995年2月17日 ★
「いくぞ!!」
「オッシ!」
大学の同期=アツ(1998フランスワールドカップ観戦記に登場)と 二人でリサの住むサンパウロを目指します。
『飛行時間は約8時間1分を予定しております。』
『到着予定時刻は48時です。』
なんとも分からない機内アナウンスをアメ○カン エアラインはしてくれました。「おいおい、こんなので本当に着くのか?!」
アツのそのぼやきには賛成です。
なんだか、無事にサンパウロまで飛んでくれるか不安になって来ました。成田からダラスまで11時間、ダラスからマイアミまで2時間、マイアミからサンパウロまで8時間。
飛行時間の合計だけで21時間。
乗り換えの待ち時間も含めると25時間以上。
「なかなか着かないなぁ…。」
アツのぼやきも当然です…。「(14年前、アルゼンチンにいく時も なかなか着かなかったなぁ…。)」
21世紀まであと少しとなった1995年でも、南米は確実に日本からまだまだ遠い場所の様です…。
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再会できるか? [ サンパウロ ] 1995年2月18日 ★★★
重太とアツは、なんとか無事にブラジルのサンパウロに到着しました。
「あちぃなぁ…。」
2月といえば、日本は真冬。
しかし、ブラジルは夏真っ盛り!
暑くて当然です。「あれ? いないなぁ…。」
サンパウロの空港に迎えに来てくれているはずのリサが見当たりません。「手紙でちゃんと知らせたよな…。」
到着日、到着時間、飛行機の便名など、必要事項はあらかじめ知らせておきました。「事故で来れなくなったとか…。」
重太がイタリアに行った時のことです。
アンドレが重太を空港に迎えに来る際、車を少しぶつけてしまった、 という事が脳裏をかすめました。「…まさか、忘れちゃったとか?」
二人とも、よろしくない発想だけがどんどんと湧き出て来ます。このままリサと会えない場合、重太もアツもポルトガル語を話せません。
ブラジルに来るもの初めてみたいなものです。
どうやってリサの家に電話したらいいのか、どうやってタクシーを拾えばいいのかなど、全くわかりません…。「シゲチャーーーン!!」
困り果て、泣き出そうかと思った時、後方から聞き慣れた声がしました!
リサです!!
「シゲチャーン! 久しぶり!!」
「シ ゲ タ! ゲンキか?」
「ハーイ、シ ゲ タ!」
カレンやエジモンも一緒に迎えに来てくれたのでした!!「うわぁぁー! 会えて良かった!!」
「ようこそ! サンパウロへ!!」
「本当に会えて良かったよ!!」
ほっと胸をなでおろした重太は大感激です。
「本当に良かったよ!!!!!!」
「え??? ど、どうしたの??」
ほんの3ヶ月半ぶりの再会なのに、この感激のしようにリサは首をかしげています。
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時差ぼけ ![]()
[ サンパウロ ] 1995年2月18日 ★★
「到着ターミナルが変更になったから、こっちにくるのが遅れちゃったんだ! ごめん!」
なるほど、そういうことだったようです。
「あと、今日は『デイライト セービング タイム』なんだよ。」
エジモンが続けます。「何それ?」
「夏で日照時間が長くなるから、時間を1時間はやめるんだよ。」
アメリカでも夏時間、冬時間と言うのが、ありました!
「それに気付かなかったら、1時間おそく来る所だったよ! ハッハッハ!」
1時間も待たされたら笑ってなんていられなかったところです。「はじめまして、アツです。」
「こんにちは、リサです。 シゲチャンとはアメリカで1年間一緒でした。」(→ 参照「U.S.A. 89」)
「カレンです。去年、リサと一緒に日本に行った時、シゲタの家にお世話になりました。」(→ 脚注参照)
「エドモンド、通称エジモンです。僕も去年、シゲタに日本でお世話になりました。」
アツとみんなとの初対面も無事に済み、いよいよサンパウロの町へ飛び出します!午前11:05
町の大時計が現在の時刻を示していました。午前10:08
少し進んだところの別の時計も現在の時刻を示しているはずでした。「リサ、どれが本当なんだ?」
たまらず重太が聞きました。
「なかなかすぐには、ああいう公共の時計は時刻を直せないのよ。」
当分、サンパウロの町の中で「時差ぼけ」を味わうことになりそうです。
リサ、カレン、エジモンの3人は、3ヶ月半前の94年10月に所用で来日。
横浜の重太の自宅に3泊しました。
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ひさびさの南米 ![]()
[ → タピラーイ] 1995年2月18日 ★★
どこまでも続く青い空と大きな入道雲。
緑に囲まれ広大な大地。
照りつける日ざしの強さ。
熱を反射するアスファルトの熱気。
体にものすごく悪そうな排気ガスのにおい。「…懐かしい…!」
重太が物心がつく頃に過ごした南米、アルゼンチンを彷佛とさせるものが 至る所にありました。サンパウロから車で西へ数時間。
ソロカーバ(Sorocaba)そしてタピラーイ(Tapirai)へ車で移動します。
芝生と林に囲まれた町。
鋪装されていない道路。
広い間隔でたてられた家々。
コンクリートむき出しの建物。
そこは、大都市サンパウロとは雰囲気が全く違う町でした。「さ、ついたよ。」
リサの知り合いの人が運営するホテルにつきました。
ホテルと言うより、ペンションと言う感じで、敷地のまん中に小さな池があります。
そのまわりにロッジがあり、そこが宿泊施設になっているのでした。
あいにく、雨が降って来てしまいました。
静かな雨とシンプルな作りの木のロッジが日本で疲れ果てた心を穏やかにしてくれます。
「………………。」
いつのまにか、木陰のハンモックで寝いってしまいました。「…そ、そんなに食えないっす!」
国が大きければ、食べる量も多い、ブラジルの夕食。
ごちゃまぜサラダや塩とコショウのみの肉の味付けがこれまた懐かしい感じがします。
ステーキ、油ごはんをたらふく食べ、心地よい疲労と共にベッドに入りました。日本からの移動を含め、とても長い一日でした。
楽しいこと、懐かしいもの、新しいもの、珍しいもの、うらやましいもの、凄いもの、大きいもの。
たくさんの感動がここ南米、ブラジルにありました。
明日からの本格的なブラジル見物がとても楽しみになって来ました。
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ブラジルの人々 その1 [ タピラーイ ] 1995年2月19日 ★
時差調整もかねての大寝坊で次の日は始まりました。「…そ、そんなに食えないっす!」
パン、スクランブルエッグ、コーヒー、マテ茶、オレンジジュース…。
相変わらずボリュームたっぷりの朝食です。
このままいったら、5kgは太って帰国できそうです。「大自然の中、食って、寝て…。 なんかいいなぁ。」
大きな樹からの強い木漏れ日の下でとる食後のコーヒー。
のんびりとした時の中で、何に追われるわけでもなく、リラックスした雰囲気。
どこか「生きる原点」を思い出させてくれる気がします。食後、近くの草サッカーを観戦しました。
雨上がりの泥だらけのグラウンドでは、あまりいいプレイは期待できそうもありません。「今のは、ファールじゃないだろ!」
「ファールだって!」
開始時間にルーズなわりにプレーは真剣そのものです。「負けたら町から追い出すぞぉ!!」
「とっととゴールしろぉ!」
プレーよりまわりの応援ぶりを見ている方が面白かったりします。
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ブラジルの人々 その2 [ → サンパウロ ] 1995年2月19日 ★
タピラーイの町からサンパウロへ戻りました。
「リサ、なんでこんなに道路に穴があいてるの?」
ぼこぼこに穴のあいた高速道路の原因を聞いてみました。
「大雨の後、大型トラックが通るとアスファルトに穴をあけちゃうのよ…。」
「うそぉ…。」
しかし、リサはこういうことで冗談をいう人ではありません。
どうやら、本当みたいです。「すごい車だなぁ…。」
郊外から都市部へ戻る時、どの国でも大渋滞はつきものの様です。何とか、サンパウロの町中に戻り、これからお世話になるカレンの家を目指しました。
「ジーーーー。」
玄関や窓辺でたたずむ町の人々は、何をするわけでもなく、道路上の小さな変化にジッと目をこらしています。
我々が車で通るとそれを超鈍足のF1が走り去るかのように凝視してくれます。
それが彼らの日々の楽しみなのでしょうか?
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Giro o Mundo 〜じろおむんど〜 ![]()
[ サンパウロ ] 1995年2月20日 ★★★★
パウリスタ、イビラプエラ、エルドラード。
サンパウロの中心地には近代的で大きなショッピングモールが多数存在します。
5、6階建ての建物に衣料品、スポーツ用品、宝石、映画館などが入っています。
これらのモールは、比較的裕福な人が車で安全に買い物をできる場所としてどんどん開発が進んでいる様です。カレンとエジモンにつきあってもらい、ショッピングへ行きました。
ブラジルのTシャツは洗っても洗ってもなかなか型くずれしない高品質です。
おみやげ用に数枚買いました。「ブラジルで人気のあるCDを教えて。」
「うーん、チンバラーダがいいかなぁ。」
早速そのCDを1枚買ってみました。
「外国のCD」なのに、珍しく歌詞カードが入っています。
「このGiro o mundoってどう言う意味?」
適当に目星をつけて、ポルトガル語の意味を聞いてみました。
「それはねぇ、『まわす、世界を…』、って言う意味。」
「『世界をまわす』、ってことか…。 じゃ、これは?」
「『風、風はわたし』、ってこと。」
自分の国の言葉に興味を示されるのはうれしいものなのでしょう。
カレンがひとつひとつ丁寧に英語で説明してくれます。♪あたしは世界をまわす
♪世界は風をまわす
♪風はあたし♪あたしは世界をまわす
♪世界は時をまわす
♪時はあたし
さらに歌詞の内容をいろいろ聞いていくと、なかなかいい感じの歌詞です。「決めた!」
「何を?」
「これ、俺のテーマソングにするわ!」
「??」
「なんか、いい感じだから!」
わけの分からない発言にアツもカレンもエジモンも戸惑っています。「でも…、それ(主語が)女性の歌だよ。」
「へ?!」
この際、細かいことは気にしないことにしましょう…。
〜 Giro o Mundo 〜
Timbalada のアルバム「Cada Cabeca e Um Mundo」(頭の数だけある世界)よりそれが5年後、このサイトのタイトルに。
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モルンビーの市場にて [ サンパウロ ] 1995年2月21日 ★
カレンとカレンの妹ミユキと一緒にサンパウロFCのホームグラウンド、モルンビースタジアムへ行きました。
サッカー王国、ブラジルでサッカースタジアムを生でみられるなんて、感激です!
それも、翼君が夢を求めて渡ったブラジルで所属していたチームのホームグラウンドを見られるなんて!
と、いうより、クラブチーム世界一をきめるトヨタカップに連続出場した強豪チームといった方が現実的です。「老朽化が激しく、壊れそうなんだ。」
ということで、うそか本当か、当時は使われていない様子でした。
熱狂的なサッカーファンの多いブラジルでは皆が上下に揺れながら応援するので、閉鎖案は妥当かと思われます。球場の前の駐車場では市場が開かれていました。
トマト、かぼちゃ、にんじん、ピーマン、きゅうり、じゃがいも。
オレンジ、パイナップル、バナナ、みかん。
野菜や果物など、生活で口にする食材が売られています。サトウキビジュースを飲みました。
竹のようなサトウキビを機械に入れ、汁を絞り出す飲み物です。
「…。 うーん。」
サトウキビのジュースという事で、ものすごく甘いのかとおもいましたが、そうでもありません。
さらに、特筆すべきおいしさも見つけることは出来ませんでした。「くせぇ!」
腐ってそうな臭いの生魚も売られていました。
朝、港にあげられた時は新鮮だったのでしょう。
正午近くまで夏のお日さまの下に生魚を置いておくことなんて、何か狙いがあるに違いありません。
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ジュースの飲み方 ![]()
[ サンパウロ ] 1995年2月21日 ★
その後、お昼にエジモンと合流しました。
サッサ−−−……。
「…………。」
「…………。」
サッサ−−−……。
エジモンは、出てきた100%のパイナップルジュースに、これでもかと言わんばかりに砂糖を注ぎ続けます。
どう見ても砂糖をいれ過ぎです…。「これくらい入れないと味がないからね。」
「…。 だから、さっきのサトウキビジュースも味がなかったのか!」
「サトウキビジュースに『砂糖』を入れたら変でしょう?」
「…………。」
地元の人にそう言われてしまうと、何も言い返せません。
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サンパウロ観光 その1 [ サンパウロ ] 1995年2月21日 ★
お腹もふくれたところでカレン、エジモンについて行き、サンパウロ観光開始です。
「はい、ポーズ!!」
バンデイランティス記念像の前で記念撮影をしました。
サンパウロは宝石を求めていった奥地探検隊の根拠地だったらしく、その記念碑として建てられた石像です。
観光客も少なく、地元の人にはなんてことないこんな石像前で写真をとる人など誰もいません…。イビラプエラ公園には、でかい樹、柳枝、芝生、池などがゆったりとしたスペースにありました。
ここは、大都市サンパウロにあるオアシス的な存在です。
「2月なのにひまわりが咲いてるよ!」
さすが季節が日本と逆転しているブラジル、日本じゃ考えられない自然現象です。『NISHIKI-GOI』とかかれた錦鯉のイラストがデカデカと公園内にありました。
隣に日本庭園があるようです。
「どう、はいってみる?」
「…いや、いい。」
せっかくですが、遠慮させて頂きました。
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サンパウロ観光 その2 [ サンパウロ ] 1995年2月21日 ★
地下鉄に乗ってサンパウロ一の大通り、パウリスタ通りへ行きました。
「ここでカバンは背中にしょわずに、前にしょって!」
「なんで?」
「スリとか多いからだよ。」
カレンが真顔で言いました。
「そんな人、どこにもいないじゃ…。」
意外や意外、ブラジル人でもカバンを前にしょっている人が結構いました。
その後、東洋人街、セ広場とサンパウロの中心街へ行きました。
「…………。」
この一帯は治安が特に悪いとのことですが、どこかブエノスアイレスっぽく、イタリアっぽい不思議な感じがしました。「日本語でおかいものできます。」
「おみやげはこちらで!」
店先に日本語で品物名が書かれていたりして、どちらとも確実に違う雰囲気もあります。「これがブラジルなのかぁ…。」
町中の自然、大都会、治安の悪い場所、ヨーロッパを感じる場所、日本を感じる場所。
改めて、自分がいる場所が、未知の地であることを噛みしめた重太でした。
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使える? ポルトガル語講座 その1 [ サンパウロ ] ★★
「カレン、『オメーオ!』って、どういう意味?」
何気なく開いたブラジルの雑誌の見出しが気になりました。
と、言うのもその記事の写真には相撲の力士が写っていたからです。「なんで、そんな言葉を知ってるの?」
隣のキッチンで夕食を用意していたカレンは驚いていました。
「『オメーオ! ケ イッソ!!』で、『これはどういうこと? なってこったい!』みたいな、サンパウロ弁なんだよ!」
辞書には出ていなさそうな言葉を一つ、知ることが出来ました。
なんだか、ちょっと得した気分です。発音でもサンパウロ弁の特徴がある、とのことです。
例えば、
Boa tarde(=ボアタルデ、こんにちは)の語尾はサンパウロ弁だと「e」が「i」になり、
Boa tardi(=ボアタルジ)というらしいのです。Cafe forte(=カフェ フォルテ、強いコーヒー=濃いコーヒー)も
Cafe forti(=カフェ フォルチ)という発音になるらしいです。
「L」の発音が「U」になってしまうことがあります。
これはサンパウロ弁に限らないのかも知れませんが、例えば、
ブラジル(BRASIL)はブラジウ、
カーニバル(CARNAVAL)はカルナバウ、となってしまいます。
「RR」の発音は「H」になるとのことです。
CORREIO(=コヘイオ、郵便)。
CHURRASCO(=シュハスコ、肉料理名)。
語頭の「R」も「H」になってしまうらしいです。こんな読み方のルールを知らなければ、つづりだけ見て正しく発音できるはずがありません。
注:ところどころ、間違ってるかも知れないので、全て鵜呑みにしないで下さい。
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使える? ポルトガル語講座 その2 [ サンパウロ ] ★
現地に友達がいると、現地の言葉に触れる機会は自然と増えるものです。
状況にあわせて、いろいろな表現を少しずつですが覚えてしまいます。「バルベーロ!!」
突然、横入りしてきた強引な車にむかってカレンが叫びました。
どうやらへたくそドライバーに対して叫ぶ言葉の様です。
「レガーウ!」(=legal)
リサが親指を立て、喜んでその言葉を発しています。
「かっこいい!」という意味で使われる様です。
リーガル(=合法的)から派生したスラングだそうです。
「エスペラ ポル ミン」
Giro o Mundoの中にある歌詞で「私を待って!」という事の様です。「えすぺら ぽる みん!!」
「はっはっは!!」
ショッピングセンターなどでみんなに先に行かれてしまった時など使うとウケルものです。
その他、なんとなく覚えてしまったポルトガル語の一覧(一部)です。
ポハロカ! = 相手をけなす言葉 トド ベム! = オールオッケー! ノン テム プロブレマ! = 問題ありません! テンポ ベム = いい天気 1ヘアル(Real) = お金の単位。(単数系) 2ヘアイス(Reais) = お金の単位。(複数形) エスターバ コンサード = つかれたー オブリガード = ありがとう。(話者=男性) ゴストーゾ!! = おいしい!!
「ロンバーダ!!」
道路にある、スピードを落とさせるためにある「かまぼこ状」の出っ張りの事です。
一体、何をきっかけにこの単語を知ることになったか、定かではありません…。「ロンバーダ!!」
それを乗り越える度に、みんなで声をあわせて叫ぶのが、ひそかなブームとなってしまいました。
注:重ね重ね書きますが、ところどころ、間違ってるかも知れないので、全て鵜呑みにしないで下さい。
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治安の悪いサンパウロ その1 ![]()
[ サンパウロ ] ★★
「なんでいつもカーステレオを持ち歩いてるの?」
会う度いつも取り外し式のカーステレオを持ち歩くエジモンを見て、重太は聞きました。
「こうしないと盗まれちゃうからね。」
エジモンが真顔で答えました。
治安の悪いサンパウロではカーステレオを狙う車上荒らしが多い様です。「駐車中の車に少しでも何かしたらすごく大きな音の警報がなるんだ。」
たしかにサンパウロに来てから ヒュンヒュン 嫌な音が鳴り響いているのをよく耳にします。「なんでブラジルにジュースの自動販売機がないか知ってる?」
「なんで?」
「そんなもの道に『置いて』おいたら、あっというまに壊され中のモノを持ってかれちゃうからだよ。」
エジモンがうんざりした顔で続けました。
「これ、面白いね!!」
そう言えば、留学当時、リサが何回も何回も自販機でジュースを買いまくっていたのを思い出しました。
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治安の悪いサンパウロ その2 ![]()
[ サンパウロ ] ★★
「夜、人通りの少ない所で、車を赤信号でとめるのは危険なんだよ。」
カレンが運転しながら重太に教えてくれました。
「ドアロックをしていても?」
「そう。」
「じゃ、どうするの?」
「車が来ていないことを確認して、走り続けるんだよ。」
「…まじ?」
そんなことしたら、もっと大きな事故の原因になりそうな気もします…。「…サンパウロって治安が悪いんだな。」
リサにそう言うと、また別のエピソードを話してくれました。「昔、弟がはだしで帰って来たことがあるよ。」
「なんで?」
「泥棒に靴だけ脱がされ、持っていかれたんだって!」
リサが笑いながら話してくれました。
(彼女はこの数年後、昼間に信号待ちの路上で車上荒らしに遭う事をまだ知りません…。)
話を聞けば聞く程、物騒な場所に来てしまったと思わされます。
とても日本人だけではとても来れたものではありません。
現地の友達がいるおかげでなんとか無事過ごせていることを感謝しなくてはなりません。
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夜遊び [ サンパウロ ] ★
夕食を食べてから、カレン、エジモン、そしてカレンの兄弟のマサオとミユキらと遊びに出かけます。「歌いに行こう!」
カラオケバーに行くと、日本の歌もいっぱいありました。
TRF、ZARD、ミスターチルドレン、WANDSなど当時の人気アーティストの曲も満載でした。
「ここ、本当にブラジルか…?」
なんとも不思議な気分にならざるを得ません。「どっ も〜 ありがっとぉー ございましたぁ〜。」
一曲終わる度に、現地のDJさんは独特の口調で必ずこう言いました。
しかし、それ以外の日本語は一言も耳にすることはありませんでした。「踊りに行こう!」
別の夜、ディスコにも行きました。
さすがは灼熱の国、ブラジルです。
フロアーで踊っている人たちのステップは、かなり激しいものがありました。
リズムにあわせ、体全体で喜びを表現している様です。
体をなんとなく左右に揺さぶっている重太のは、ダンスとはとても言えたものではありません。夜遊びを終え、家に戻るのは4時過ぎになります。
そして翌朝8時頃、仕事に向かう人々のパワーにはただただ感服するのみです。
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この後、サンパウロ、そしてブラジルを少しずつ深く味わっていきます。
中でもブラジルで出会う「日本」に重太は少し戸惑うことになります。
ブラジル95 [1、イントロダクション] 目次
・ブラジル行き、決定! ………リサの来日でブラジル行きが決まる・遠き南米 ………延々飛行機に乗り、南米のブラジルへ
・再会できるか? ………迎えに来てくれるはずのリサが見当たらず
・時差ぼけ ………町のあちこちで異なる時間
・ひさびさの南米 ………風、雰囲気に懐かしさが
・ブラジルの人々 その1 ………ブラジル人の普段の生活をちょっとのぞき見
・ブラジルの人々 その2 ………ブラジル人にじーっと見られる
・Giro o Mundo 〜じろおむんど〜 ………本作品のタイトルの由来がここで発覚
・モルンビーの市場にて ………刺激的な生魚を見る
・ジュースの飲み方 ………お国によって違うジュースの飲み方
・サンパウロ観光 その1 ………のんびりと南米最大の都市を観光
・サンパウロ観光 その2 ………混在文化を目の当たりに
・使える? ポルトガル語講座 その1 ………辞書に出ていないサンパウロ弁、ほか
・使える? ポルトガル語講座 その2 ………実際に使われているポルトガル語の数々
・治安の悪いサンパウロ その1 ………サンパウロの物騒な一面
・治安の悪いサンパウロ その2 ………走り続けなければならない車
・夜遊び ………カラオケやディスコで夜遊び
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