重太たちはクスコ周辺のインカ遺跡や市場を観光し、その後ティティカカ湖畔の町、プーノを目指します。
しかし、プーノへの道のりは決して平たんなものではありませんでした。
[ 1、インカ体験編 ] [ 2、イベント体験編 ] [ 3、ペルー体験編 ]
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チンチェーロの売り子さん その1 1999年4月27日 [チンチェーロ] ★★
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マチュピチュを散策した翌日…。
重太とキタさんは、バスツアーでクスコから約30km離れた小さな村、チンチェーロにやってきました。
村の広場では小さな市場が開かれています。♪〜〜〜〜♪〜〜
緑の山々を背景にケーナを吹くインディオの姿が南米らしさを強調してくれます。きれいな絵皿を見つけたので、ためしに値段を聞いてみました。
「5ソレス、ヤスイ ヤスイ!」
なんと、返答は『日本語』!
「ヤスイ! ヤスイ!」
「………。」
日本人慣れした店員にちょっと圧倒されてしまいます。
「…5ソレス、大体180円くらいか、ふーん。」
はじめから買う気は全くなかったので、その場を去ろうとしました。…その時です!
「3ソレス!」
何も言ってないのに、いきなり値下げし始めました。
「いや、いらないんだって!」
「2.5ソレス!」
「だから、いらないって!」
「2ソレス!」
買う気など全くないのに、値段交渉だけどんどん進んでいきました…。
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チンチェーロの売り子さん その2 1999年4月27日 [チンチェーロ] ★★
「これ、1つ1ソル、買って!」
市場を出てからも、小学生くらいの女の子たちがおみやげ品を売ろうと追ってきます。
現地の人には日本人は金づるにしか見えないのでしょうか?
「買って! 買って!」
重太はどんどん小さな売り子さんたちに囲まれてしまいました。
大勢の小さな売り子さんを振り払ったのに、少女の売り子さんが一人だけ諦めずについてきます。
「ノー、キエロ!」(=いらないよ)
「スィー、キエレス!」(=いりますぅ!)
ジェスチャーとシンプルなスペイン語で意志を伝えますが、彼女はついてきます。
「ノー、キエロ!」(=いらないって!)
「スィー、キエレス!」(=いります!)
「ノー ノー!!」
「スィー スィー!!」
「ノー ノー ノー!!!!」
「スィー スィー スィー!!!」「……。 わかった、わかった。」
根負けした重太は豊作のお守り『トリト・デ・プカラ』を1つ買ってあげました。
おみやげを売りつけることに成功した少女は満足そうです。
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「これも、これも!!」
「買って、買って!!」
1つ売れたのならまだ売れるぞ、自分のも買ってもらわねば、と言わんばかりに、 他の子供たちが後から後からやってきました。
「……うわ…。」
小さな親切がこんな仕打ちになるなんて、想像も出来ませんでした…。
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地球規模のリサイクル@ピサック 1999年4月27日 [ピサック] ★★
『ピサック』という小さな村には、チンチェーロよりも大きな市場がありました。
織物やペンダント、絵皿、壷、セーターにタペストリー、キーホルダー、ケーナなど 観光客用に様々なものを売られています。
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「あ! あれ、いい!」
旅の間に南米っぽいポンチョを買おうとしていた重太は、 この市場でいい色のポンチョを見つけました。まず相場を知るため値段を聞いてみます。
「あの赤いポンチョ、いくら?」
「50ソレス。」(=約2100円)
もう少し他の場所の値段もチェックしようと歩き始めたその時です。
「安くするよ!」
何も言っていないのに、すぐに値引きをしてくれました。
最初は必ず高めにふっかけるのがペルースタイルなのでしょうか?
腹立たしくも微笑ましい商売根性を垣間見た気がします。「………うーん…。」
他の店には、彼が気に入ったデザインのポンチョがなかなかありません。
最初の店に戻って値段交渉してみることにします。
「あのポンチョ、安くして!」
「じゃあ、45ソレス」(=約1800円)
「うーん…。もっと安く!」
「45ソレス!」
どうやらそれ以上はまけてくれない様子です。重太はカバンの中から昨日マチュピチュで出番のなかったシャツをとり出しました。
「何が始まるんだ?」
店のまわりには、やじうまが7〜8人集まり始めました。
「このシャツと40ソレスでどう?」(=約1550円)『日本で着なくなった服をリサイクルできないか?』
重太は以前から旅に出る度、こんなことを考えていました。
今、それをついに実行に移したのです!「……………。」
この意外な展開に店のおばさんは、一瞬戸惑いをみせました。
「(……まずかったかな?)」
怒ってるのかな? こんなことがいいわけないかな?…など内心ビビってしまいます。
「…ふふふ、…OK!」
少し考えたおばさんは笑顔で交渉に応じてくれました。
「やりぃ!!」
重太は目的の品、ポンチョの入手に成功しました!
何より彼を喜ばせたのは、ダメもとで交渉した『シャツと交換大作戦』が成功したことです。
「オレってなんて地球に優しい男なんだろう!」
日本とペルーという地球規模のリサイクルを果たし、大満足です。
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大ストライキ 1999年4月28日 [クスコ] ★★
翌日、朝8:00。
クスコからティティカカ湖畔の町、プーノまで列車で行こうとした重太たちに『ストライキ』情報が入ってきました。
「列車が動かないの?」
「そう。」
「バスも?」
「そう。」
「飛行機も?」
「そう。」
移動したくても手段がないのでは、どうしようもありません。
「…まじかよ。」
とんだことでクスコで足留めを食らってしまいました。ホテルでウジウジしてても仕方がないので、とりあえず町中へ行ってみます。
すると、あちらこちらからデモ行進がやってきます。
行列の最前列には何かをうったえる横断幕がかかげられ、中にはプラカードを掲げて歩いている人もいます。
行列に参加しているのは労働者、インディオのおばちゃんなど、いろいろです。
ゴムタイヤに火をつけ、引きずりまわしている人もいました。
タイヤは焼くととてもくさいです…。デモ行進をする人、わきでそれを見ている市民、さらにその横で見守る警官隊。
町中、人であふれかえっています。「これ、なんのデモ?」
「ペルーの経済危機のデモだよ!」
隣でデモを見ていた地元学生が重太に教えてくれました。
「毎年あるの?」
「・・・・。」
学生は呆れ、答えに困っていました。
何かを祝うめでたいお祭りじゃないのですから、「毎年あるの?」とは、なんとも失礼な質問です。
「…いや、…その、別に毎年経済危機とか、そういうこと聞きたいわけじゃ…。」
がんばってフォローしようとしても、あとの祭りでした…。
重太としては、自分がいかにレアな場面に出くわしたかを確認したかっただけなのですが…。
警官隊が見守る中、クスコでは比較的穏やかにデモが行われました。
「税金、さげろー!!」
「チーノ(=中国人 =フジモリ大統領)やめろー!」
なんだか、日系大統領の批判の声も聞こえてきます。
市民の怒りが日本人の自分に飛び火しないうちに退散することにしました。このストライキは、ペルー全土で繰り広げられていたようです。
夜見たTVでは、警官隊と衝突する市民や流血している人などを映していました。
「日本でみんな心配してるだろうなぁ…。」
そう思うと自分が無事である事をなんとか知らせたい気分になりました。
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「え? ペルーのストライキ? なにそれ?」
帰国後、誰に聞いてもこのニュースを知りません。
日本ではニュースとして取り上げられなかったようです。
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謎の個人タクシー 1999年4月28日 [クスコ] ★★
ストライキで列車が動かないとはいえ、何もしないでクスコにいるのはもったいない話です。
旅の日程が限られていることを考えれば、なおのこと。
「どうにか、プーノに行けないかなぁ…。」
ホテルのロビーで困っていると、受付のおじいちゃんが個人タクシーのことを教えてくれました。
一人20アメリカドルほど払えば、プーノまで行ける、と言うことです。さっそくストライキの人ごみをかいくぐって、個人タクシーのオフィスに行ってみます。
「…ここ、なのか?!」
教えられた住所にはなんだかあやしい雰囲気の建物が…。
入ろうかどうか、かなり悩んでしまいます…。
「個人タクシーかい? こっらだよ。」
重太とキタさんは薄暗い建物の奥に案内されました。
「(ま、キタさんがいるから、大丈夫だろう…)」
「(シゲタがいるから、平気だろう…。)」
お互い、勝手に相手を信頼して中へ進んでいきます…。「プーノまで? 一人80ドルだな。(=約9000円弱)」
イスに深く腰掛けた太ったおじさんがタバコをふかしながら言い放ちます。
「うそぉ!! ホテルでは20ドルって言ってたよ!!」
聞いたのと違う額をいわれ、重太もキタさんも納得がいきません。
…しかし、正体不明のあやしいオフィスで、こんなに真正面からくってかかって大丈夫なのでしょうか?
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一瞬、緊迫した雰囲気が流れます…。
「…そうか。じゃ、25ドルならどうだ?」
「…オ、OK…!」
あっさり値段交渉成立、一旦ホテルへ戻ります。
「最初の80ドルはどこから来た数字なんやろう?」
「…さぁ。」
なんとも南米らしく、いいかげんな展開でした。
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イベント盛りだくさんの個人タクシー 1 1999年4月28日 [クスコ] ★★
プーノはクスコから南へ390kmほどのところにあります。
列車だと12時間かかるところを、個人タクシーだと6〜7時間でついてしまうそうです。
お値段も列車=20ドル、個人タクシー=25ドルとさほどかわりません。
ストライキで足止めを食らうかと思いましたが、結果的にはかなり得した気分です。「危ないからやめたほうがいいよ。」
地元の旅行会社の人にとめられました。
「そのタクシーの運転手、あなたの知り合いじゃないんでしょ?」
ペルーの人がペルーのタクシーのことをそんな風にいうなんて、個人タクシーとはよっぽどあぶない乗り物なのでしょうか?
「………。」
そこまで言われると、個人タクシーを使うのをためらってしまいます。「運転手は多分、いい人なんちゃう?」
「…そうですよね…。」
根拠のないキタさんの一言に賭けてみることにしました。:
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「あれか?!」
時間通り、ホテルの前にタクシーがやって来ました。
「! ほう!」
タクシーはなんと、キレイな現代自動車(=韓国車)のセダン。
もっと汚いボロボロの車が来ると思っていたので、かなり意外です。ちょっと太目のほがらかそうな人が運転手です。
「…ほら、いい人っぽいでぇ!」
キタさんの賭けは勝ちのようでした。
あの人なら、何かあっても男が二人いればなんとかなるでしょう…。横には、何故か奥さんらしき人もいます…。
「一緒にプーノまで行くんですかね?」
「…さぁなぁ…。」
高いお金を出して雇った個人タクシーなのに、奥さんもついでにプーノまで乗せていくつもりなのでしょうか?
これから、なんとも不思議な『タクシー道中』が始まります。
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イベント盛りだくさんの個人タクシー 2 1999年4月28日 [クスコ → プーノ] ★★
「気をつけて行ってらっしゃい! チュッ!!」
運転手はクスコの町外れで奥さんを降ろしました。
これからの道中、前席でイチャイチャされることはなさそうです。「じゃ、いこうか!」
タクシーは重太とキタさんを乗せ、プーノを目指し本格的に出発しました。:
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「なんだ! あれ?!」
途中、高速道路に『大きな石』がゴロゴロと敷き詰められていました。
「ストライキの意思表示なんかなぁ…?」
石というより岩と呼べるものも中にはあります。
タクシーはゆっくり丁寧に大きな岩を避けながら走り続けます。:
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「おいおい!!!」
少し進むと『大きな木の切り株』がバラまかれている所がありました。
「…どうなってるんやろう?」
まわりに店があるから寄ってくれと言うわけでも、武装集団が隠れて襲ってくる様子もありません…。:
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「…ど、どういうこと?!」
さらに進むと、道のど真ん中に『テントの骨組み』だけがドンと置かれている所もありました。
…なんともユニークな国です。
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イベント盛りだくさんの個人タクシー 3 1999年4月28日 [→ プーノ] ★★
「…なぁ…。」
ふいにキタさんが重太に話しかけました。
「見てみ、もうガソリンがほとんど入ってないんよ…。」
「えぇ?! まじすっか!!」
確かにガソリンの燃料メーターがもうすぐ振り切れそうではありませんか!
見た目が新車なだけに給油メーターが壊れているとは思えません。
「でな、さっきからずっとガソリンスタンドなんてないねん…。」
キタさんが思いっきり不安そうに現状を語ります。
確かにまわりは道路以外、人工物は見当たりません。
「…なんか、ヤバイっすね…。」
なんだか、いやぁ〜な雲行きになって来ました…。
見上げた空は、つい先ほどまで晴れていたのに、どんどん灰色に変わっていきます。
空まで本当にいやぁ〜〜〜な雲行きになってしまいました…。
ビチャ ビチャ ビチャ ビチャ ………
ものすごい勢いで雹(ひょう)が降ってきました。
「うひゃぁ〜〜〜〜!!」
車の天井に穴でも開きそうです。
ピカ!!
その後すごい雷が落ちたりもします。
「おおおぉぉぉ!!!!!」
山の中を走っているとはいえ、この天気の急変ぶりには驚きです。「…もし、このまま、ガソリンがなくなったら…。」
気温が下がり、雹が降るアンデス山脈で暖房もなく一晩過ごすなんて…。
そんなこと、考えたくもありません…!
やはり、個人タクシーには、乗ってはいけなかったのでしょうか…?
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イベント盛りだくさんの個人タクシー 4 1999年4月28日 [→ プーノ] ★★
クスコからプーノへ向け、着実にすすむ個人タクシー。
…しかし、ガソリン・メーターは、ほぼ<空>状態…。「お! ガソリンスタンド、発見!!」
キタさんが嬉しそうに重太に教えてくれました。
「よかったぁ〜!」
これで、標高3000m級の寒いアンデス山脈で野宿する心配はなくまりました!
ブオオオォォォン………
「おいおい!!」
なんとタクシーはご機嫌なスピードでガソリンスタンドを通り過ぎてしまうではありませんか!
「うっそぉー!!」
「やばいっすよ! どうしましょう!!」
このままだとガス欠は時間の問題です。
プーノに着く前にあの世へ行かされてしいそうです…。「重太、運ちゃんになんか言えよ!!」
「え? え? スペイン語でなんていえばいいんだろう?!」
「なんでもいいからさ! 早く!」
緊急時のスペイン語力のなさが悔やまれます…。
「えぇっと…。」
「!」
うしろでうろたえている二人を察知した運転手は、ガソリンが無くなりそうなことにやっと気付いてくれました。
「…ほっ。」
車がUターンしガソリンスタンドへ向かった時は、マチュピチュを見た時以上にうれしかったかも知れません…。
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イベント盛りだくさんの個人タクシー 5 1999年4月28日 [→ プーノ] ★★
「PUNO! PUNO!」
小さな町を通る度、タクシーの運転手はノロノロ運転で何か叫びます。
なにか、客引きでもするかのように…!「…へ?」
「…あれ?」
空いていた助手席に一人男性が乗りこみました。
「ふぅ〜ん。」
どうやら、個人タクシーとは、完全貸しきりの乗り物ではないようです。
「…ま、いいか。」
後部座席は相変わらず重太とキタさんの二人でゆったり座ることが出来ます。
このままプーノまで行ってくれれば、何の問題はありません。「プーノ方面に行くよ! 誰か乗りたい人はいないかい?」
助手席に一人乗せた後でも運転手は客をさらに乗せようとします。
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車は停まり、さらに、一人客が乗り込みそうです。
「まさか、後部座席に客を乗せるつもり…?」
3人座れないこともありませんが、窮屈になることは間違いありません。
せっかくゆったりとプーノまで行けると思ったのに…!
「……そういうことね…!」
次なる便乗者は、人の座っている助手席のその上に座りました。
重太とキタさんは高い金を払ったお客さん。
さすがにその2人に迷惑をかけるような乗せ方はしないようでした。
それにしても2人も座っている助手席はせまそうです…。:
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「プーノ方面に行くよ! 誰か乗りたい人はいないかい?」
時には助手席に『3人』も乗せて走ることもありました。
一人20ドル(も?)払ってタクシーに乗っている重太とキタさんたちパトロンは、後部座席でゆったりと座っています。
一方、それに便乗する人たちは助手席へ。
つまり前の座席には運転手も含め4人すわり、後ろ座席には重太とキタさんの二人だけ…。
当然ような、申し訳ないような…。
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イベント盛りだくさんの個人タクシー 6 1999年4月28日 [→ プーノ] ★★
「道中、一番高いところだからかなぁ…?」
途中、標高4350mのところでタクシーが停まりました。
記念撮影をして、車に戻ります。
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「どうしたんやろ?」
「…さぁ。」
車はいっこうに走り出す気配がありません。
何が起こっているのか聞きたくてもスペイン語が出て来ません。
緊急時のスペイン語力のなさが悔やまれます…。
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「いやぁ、お待たせ。」
しばらくすると、プーノ方面から別の個人タクシーが来ました。
どうやらここは彼との待ち合わせ場所だったようです。
「じゃ、あっちの車に乗ってくれ。」
「…え?」
重太たちはプーノから来たタクシーに移動させられました。
ここでお互いのお客さんを移し替え、それぞれ来た地へ折り返す、ということらしいのです。
運転手たちはそれぞれ地元に戻れ、客はきちんと目的地へ行ける。
…なかなか賢い作戦です!:
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車はプーノへ向け走り出しました。
夜8:00頃。
暗闇の向こうにプーノの町明かりが見えてきました。
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プーノへ 1999年4月28日 [プーノ] ★★
「…うわぁ。」
プーノの町はクスコやその周辺の町とは雰囲気が全く違っていました。
道にはみ出た露店。
その横をすり抜ける車や自転車。
町を練り歩く若者たち、雑踏…。
夜、9:00を過ぎていても街灯の下に人々はあふれています。
ゴミゴミした雰囲気はどこかアジアの繁華街のような感じがしました。
「ようこそ!」
イギリスのB&Bの様な小さなホテルでオーナー夫婦が温かく重太たちを迎えてくれました。
すんなりチェックインを済ませ、部屋に入ります。
「…とりあえず、当初の予定通り、プーノに到着できましたね。」
「あぁ、日程を無駄にしなくて済んだなぁ…。」
しかし、朝のストライキから始まり、個人タクシーでの様々なイベントに二人はクタクタです。
「…zzzzzzzz」
ふかふかのベットにちょっとだけ横たわったつもりだった二人は、そのまま夕飯も食べずドロのように眠りました。
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次回予告
やっとのことでなんとかたどり着いた町、プーノ。
意外な再会で旅の後半は始まります。
ペルー99 目次 [2、イベント体験編] ・チンチェーロの売り子さん その1 ………まずは値段をふっかけられるお買い物
・チンチェーロの売り子さん その2 ………おみやげを買う時の出来事
・地球規模のリサイクル@ピサック ………物物交換に挑戦!
・大ストライキ ………国中がストップする大事件
・謎の個人タクシー ………いいかげんな値段設定
・イベント盛りだくさんの個人タクシー 1 ………運転手の奥さんも一緒に?
・イベント盛りだくさんの個人タクシー 2 ………高速道路に置かれた様々なモノ
・イベント盛りだくさんの個人タクシー 3 ………ガス欠と共に急変する空模様
・イベント盛りだくさんの個人タクシー 4 ………ガス欠のピンチ!
・イベント盛りだくさんの個人タクシー 5 ………予想外の便乗者『たち』
・イベント盛りだくさんの個人タクシー 6 ………タクシーを乗り換える事態に
・プーノへ ………雑踏の町、プーノ
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