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− 366日間世界一周旅行、ひとりごと <その10> −

トルコ〜シリア

世界一周した際、思った事、感じた事、考えた事です。
重太の自由気まま、勝手ワガママな意見に触れてみて下さい。

ひとりごと<その1>へ
出発(日本)〜タイ

ひとりごと<その2>へ
タイ〜カンボジア

ひとりごと<その3>へ
カンボジア〜中国

ひとりごと<その4>へ
中国

ひとりごと<その5>へ
ネパール〜インド

ひとりごと<その6>へ
インド、パキスタン

ひとりごと<その7>へ
バングラデッシュ〜ミャンマー

ひとりごと<その8>へ
タイ(3)〜U.A.E.

ひとりごと<その9>へ
トルコ〜

ひとりごと<その11>へ
シリア

ひとりごと<その12>へ
レバノン〜エジプト

ひとりごと<その13>へ
ギリシャ〜ボスニア

ひとりごと<その14>へ
クロアチア〜チェコ

ひとりごと<その15>へ
ポーランド

ひとりごと<その16>へ
ポーランド〜オーストリア

ひとりごと<その17>へ
オーストリア〜ドイツ

ひとりごと<その18>へ
ドイツ〜スイス

ひとりごと<その19>へ
イタリア(2)〜フランス

ひとりごと<その20>へ
スペイン

ひとりごと<その21>へ
ポルトガル

ひとりごと<その22>へ
ブラジル1

ひとりごと<その23>へ
ブラジル2

ひとりごと<その24>へ
ブラジル3

ひとりごと<その25>へ
ブラジル4

ひとりごと<その26>へ
アルゼンチン1

ひとりごと<その27>へ
アルゼンチン2

ひとりごと<その28>へ
アルゼンチン3〜アメリカ

ひとりごと<その29>へ
〜日本


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 異世界に迷い込む…
深夜バスでパムッカレから移動。
次の日の早朝、トルコ中部の町、ウルギュップに到着した。

ビルの様に地面からそびえたつ高い岩。
とんがり帽子のような先のとがった岩。
人が住んでいた形跡と思われる穴があいた岩。

まわりには他では見た事もないような奇岩がいっぱいある。
その奇岩の背後から朝日が照りつけてきてすごくまぶしい。
月の上だか原始時代だかわからない、不思議な場所にきた感じがすごくする。

ウルギュップの町には、スカーフを頭にかぶった女性が多い。
イスラム教が普及している地域なのだろう。
不思議な岩山と異国情緒満点の女性たち。
油絵の題材にでもなりそうな風景がここにはいっぱいある。

[ トルコ、ウルギュップにて ] 2001年 5月 17日
旅 184日目

この頃の世界一周旅行の日記
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 素朴なやり取り
ウルギュップの町をのんびり散歩してみる。
穴のあいた絶壁のふもとに家々が並ぶとても静かな所。
見知らぬ人にでも、「ハロー」と言うと「ハロー」と返事が返ってくる。
こんな素朴なやり取りがとてもいい気分。

インターネットカフェでのんびりしていると、3才くらいの小さい女の子が寄って来た。
全然人見知りをしない。
興味深そうに机に置いておいた財布を見、中をいじりはじめた。
そして、250トルコリラ札(=25円)を無邪気に取っていった。
それがお金と言う事をわかっているのだろうか?
立派な盗みなのだが、かわいい子供のやることだから、こんなことですら微笑ましく見守ってしまう。

「ごめんなんさい。ほんとうにゴメンなさい。」
インターネットカフェで働く若いお母さんが女の子の持って行ったお金を返しに来てくれた。
そのお札を机の上に何気なくおき再びメールを読み書きしていた。
するとまた女の子がちょこちょことやって来て、そのお札を持って行ってしまう…。
スカーフを頭にかぶったお母さんがまたそのお札を返してくれる。
しばらくすると、またいたずら女の子がやってきて…。
こんな素朴なやり取りがとてもいい気分。

[ トルコ、ウルギュップにて ] 2001年 5月 17日
旅 184日目

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 トルコのお菓子
町で時間が余ってしまった。
特にする事もないので、珍しくお菓子屋に足を踏み入れてみた。
ガラスケースに並ぶ小さなケーキ。
どれも甘くておいしそう。

小さなミルフィーユみたいな形をしたお菓子を選んでみた。
Baklava というトルコ菓子のようだ。
「うん、うまい!」
こってりとしたバターカラメル味。
 :
 :
 :
2口、3口と食べていくうちに、甘ったるさがしつこくなる。
途中で甘さがきつくなって来た。
小さいケーキなのに、もういらない…。

それよりもアップル味のアロマチャイ(お茶)の方がおいしかった。

[ トルコ、ウルギュップにて ] 2001年 5月 17日
旅 184日目

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 カッパドキア散策
アメリカ人、カナダ人、日本人のグループツアーで、カッパドキア観光へ。
青空のもと、トゲトゲの岩が沢山ある所へたどり着いた。
「ファンタジー谷」と呼ばれる通り、なんだか不思議な世界にきた感じ。
岩の高い所に穴があり、中がが教会になっているそうだ。

続いて、「マシュルーム村」へ。
その名の通り、岩がキノコの様な形をしているこれまたメルヘンチックな世界。
ここも昔人が住んでいたようで、岩に掘られた穴にはキッチン、寝室、教会などが残っている。

「聖サイモンのすみか」という穴があった。
コンスタンチノープルからのがれ、墓のなかに500年かくれ、 出てきたら何もかもが変わっていた、という伝説が残っているらしい。
浦島太郎状態?
日本から遠く離れた地にも似たような話があるんだな、と思った。
(どっちがまねしたんだか…)

[ トルコ、カッパドキアにて ] 2001年 5月 18日
旅 185日目

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 カッパドキア散策の続き
カッパドキア

昼食後、オープンエアミュージアムへ。
ここも奇岩+穴蔵、自然+素朴な人工がうまく混ざりあった場所だ。

まず入ったアップルチャーチ。
岩をくり抜き、中にできた空洞に天井画がぎっしりと描かれている。
天使カブリエルがりんごを持っているからこの名がついたらしい。
何度見てもその手に持つものがりんごには見えなかった…。

続いて入ったスネークチャーチ。
蛇を退治する絵が残っているからこの名がついたとのことだ。

サンダルチャーチ。
岩にサンダルらしき後が発見されたから、とか。
そのため、フレスコ画の人間はすべてサンダルがはかれている。

きのこ形の岩がたくさん連なっていて大変おもしろい。
さらに、その岩山をくり抜いて、天井や壁面一杯に絵を描いている、というのもおもしろい!
巨大な自然の岩山を堪能できるアメリカ、グランドキャニオンはあまり感動しなかったが、 ここは素直に感激した。

[ トルコ、カッパドキアにて ] 2001年 5月 18日
旅 185日目

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 カーペット屋へ
ここ、ウルギュップ、カッパドキアは観光スポットが点在しているのと、 バスやタクシーなどは殆ど無い事からバス観光ツアーに参加するのが一般的かつ効率的だ。
そして、ツアーといえば、ありがちな買い物店めぐり。
その土地ならではの土産をうる店に休憩がてら寄らされて、 気にいったのを買ってください、というよくあるパターン。
買い物に興味のない貧乏バックパッカーには余計なお世話なイベントだ。

まず立ち寄ったのは、セラミック工房。
ろくろをまわす作業シーンをみて、絵つけ、仕上げなどの制作行程を見る。
そして最後のショッピングエリアでは、皿、マグ、つぼ、ペンダントなどが売られている。
工芸品を見るのは楽しいが、壊れ物を買う気はない。

続いて訪れたカーペット屋。
かいこから糸をつむぎ、染色し、絨毯にしていく現場を見た。

最後にカーペットショー。
店員さんがまるまったカーペットをバーっと広げる。
そして、その色やデザイン、大きさなどの特長をテレビショッピングの様に語る。
「各種クレジットカードでもお買い求め頂けます。」
いきなりこんなところ連れて来られて、そんな大きな買い物なんてできないって!
でも、1月に9人くらい、観光客が買うらしい…。

ちなみにそのカーペット屋の名前は『カーペドキア』
トルコ人もダジャレがお好きなようで…。

[ トルコ、カッパドキアにて ] 2001年 5月 18日
旅 185日目

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 ユニークな地下都市
カッパドキア周辺のもう一つの観光スポット、地下都市へ。

Down town

階段をおり、地下につくられた町を見てまわる。
細い階段、狭い通路でつながれた暗い空間がいくつもある。
それらは、ワイン貯蔵庫や食堂、さらには学校や教会や集会場などだった。
『アリのすみか』の『人間版』といった感じだ。

きちんと通気坑もあり、空気がこもることはないらしい。
外敵に攻めこめられた時にしめる岩の扉などもあった。
地下に掘られた小さな町には要塞としての機能もあるようだ。

今日は独立記念日ということで、社会科見学の小学生がいっぱいである…。
「ここが食堂です。昔の人たちは…。」
先生が生徒たちに説明するため、その空間は占拠されてしまう。
横をすり抜け様にも十分な場所はなく、うしろにどんどんつまって行く悪循環。
わずかな明かりしかない穴蔵の中で、人間の大渋滞。
誰も全く移動できないのだ…。

動けないとなると、なんとなく息苦しい…。
「誰かにおならでもされたら…。」
おそろしい事態が脳裏をよぎったりもした。

そうでなくても、閉所恐怖症の人にはお勧めできない場所かも知れない。

[ トルコ、カッパドキアにて ] 2001年 5月 19日
旅 186日目

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 ようこそ!
社会科見学中の小学生でごったがえす地下都市内。
狭い階段は譲り合いで、なかなかすすめず、イライラしてしまう。
「しかたないね…。」
そういいつつ、観光客は待たされ気味の状態にみんなうんざりした様子だった。

「ウェルカム トゥ ターキー!」(トルコにようこそ!)
すれちがった団体小学生の一人がアメリカ女性に元気に言った。

「今の聞いた? わたし、もう、感激!」
小学生の一言にその女性は感激しまくっていた。
さりげない一言が観光客におみやげ以上の何かを与えてくれるものだ。

「(我々日本人が日本に来ている外人にこんなこと言えるだろうか?)」
そんなことをふと考えてしまった。
(…いえまい………。)

[ トルコ、カッパドキアにて ] 2001年 5月 19日
旅 186日目

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 スターウォーズのロケ地?
  Darth Gator

「これからスターウォーズのロケ地に行きます。」
「!!!」
そんな場所がトルコにあったのか!
小さい頃からスターウォーズのフィギュアを集め、日本公開前にエピソード1をある場所まで行き 見せてもらったほどの『それなりスターウォーズファン』を自称する重太。
ガイドさんの突然でうれしいアナウンスにひとり心踊らせていた。

「あそこらへんが最初のスターウォーズのロケ地です。」
ミニバンから降り見た風景は、今まで見て来たカッパドキアの奇岩ほどインパクトはなかった。

ここがスターウォーズのロケ地と言うのは本当なのだろうか?
どのシーンでつかわれた場所なのか、今一つピンとこなかった。
「ホントかよ?」
あまりにも期待し過ぎたせいか、疑わしくさえ思えた。

しかし、たしかに、異世界のような雰囲気は十分にある。
「合成画像の多いスターウォーズのことだから、ほんの1部分だけが画面に出て来たのかもな…。」
とりあえずガイドさんの言う事を鵜のみして、「得した!」と思い込んでその場をあとにすることにした。


その夜、インターネットカフェで知った
『イチロー23試合連続安打、記録更新中』のニュースの方がワクワクしたりした…。

[ トルコ、カッパドキアにて ] 2001年 5月 19日
旅 186日目

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 自分へのハガキ
世界一周の旅もはや半年が経過した。
旅を始めてから続けている事がいくつかある。

 ●毎日、日記をつける事
 ●不定期に日本の友達に旅メールを送る事。
 ●不定期に「ゲイターをさがせ!」を更新する事。
 ●そして、訪れた国々から自分にハガキを送る事。

自分にハガキを送るのは、ハガキを送る友達がいないからではない。
自分の旅の記念になるからだ。
帰国した後、全てのハガキを並べてみたら、さぞかし気持ちがいいことだろう。

 < ■手順■ > 
ある国に入国したら、その国っぽいデザインの絵はがきを1枚買う。
1日1行、その日何をしたか記す。
ハガキ1枚に、その国1ヶ国分の滞在日記を埋めつくす。
そして、次の国で切手を貼り日本の自宅へ送ることにしている。

いい絵はがきを探すこと、郵便局でハガキを送ることが各国での定例行事となっている。

しかし、ミャンマーから出した絵ハガキは、1ヶ月たってもまだ自宅に届いてないらしい。
普通、1週間前後で届くものを…。

なぜ?
ミャンマーで泊まったホテルで切手を買い、ホテルの簡易郵便箱に入れたのがいけなかったのか?
あのホテル(ホワイトハウス)のおやじはキチンとハガキを投函してくれたのか?
なんだか、だんだん疑わしくなってきた。

もしかして、切手をはがして、それをまた売り付けてるんじゃないか?
ハガキは捨てているんじゃないか?
そんな気がして来た。
人の旅の思い出、かえせ!!

[ トルコ、カッパドキアにて ] 2001年 5月 19日
旅 186日目

この頃の世界一周旅行の日記
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 ノーホームシック
世界一周の旅もはや半年が経過した。
思い通りに行かない事もありながら、旅はそれなりに順調に進んでいる。

日々出会う新しい風景、新しい人々、新しい文化。
毎日がいつもと違う毎日。
刺激的な毎日が日常になってきている。

ホテルの選び方、待ち時間の利用法、観光地の歩き方など自分なりの旅のコツをつかんで来ている。
日記をつけたり、友達に電子メールを書いたりと旅の記録も残せている。

日々、満たされているためか、ホームシックとはまったく無縁だ。
日本のことを思い出す事もあるが、寂しいと思った事はない。
もともと和食がなくても、日本語を話さなくても平気なタイプである。
バンコクでMDウォークマンを入手したので、邦楽欠乏症も解消した。

体調を崩す事もなければ、食事があわない、寝床があわない、気候があわない、ということもない。
日本で悩まされたアトピー性皮膚炎が海外に出るとおさまっているくらいだ。
海外で生きて行く事になんとも適応しやすい体質の様だ。

この旅でどこか永住の地になりうる場所を見つけるのもいいかもしれない。

[ トルコ、ウルギュップにて ] 2001年 5月 19日
旅 186日目

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 トルコ最後の夜
turkey map

不思議な奇岩がならぶカッパドキア、ウルギュップをあとにし、バスでトルコを南下。

緑の丘、草原、菜の花、羊、木々。
遠くまでみわたせる道、雪山、青空、飛行機雲。
車窓に見える広くのどかな風景が心を落ち着かせる。

岩山の間を走りしばらくすると、マンションタイプのビルが多い町、アダナに到着した。
降りたバスロータリーで次の目的地ヘのバス乗り場をきく。
「あれだよ。すぐ出るぞ!」
なんていいタイミングの乗り継ぎ!
飛び乗ったバスで190km先のアンタキアをめざした。

「はは! 地球滅亡まであとXX日!」
途中、『イスケンデルン』という地を通り過ぎ、バスはアンタキアヘ到着した。

マンションが立ち並び、車やバイクが多く行き交う生活感あふれた中規模の町。
観光名所などはなさそう。
バスターミナルのすぐ近くのボロ宿に1泊だけすることに。

このアンタキアのすぐ南はもうシリア。
10日間に及んだトルコの旅もいよいよもう終わろうとしている。

[ トルコ、アンタキアにて ] 2001年 5月 20日
旅 187日目

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 インフレの悲劇の後始末
エフェスでおろし過ぎてしまったお金は、 やはりトルコ滞在中に使い切れなかった…。

早朝、出発前にバス停でトルコリラをシリアのお金に両替え。
100,000,000トルコリラが4000 シリアポンドになった。
およそ80アメリカドルに。
20ドルくらい、めべりしたのか?

両替えは手数料がかかるから、なるべくしたくないのが本音だが、仕方ない。
かといって、トルコのお金などとっておいても日に日に価値がさがる一方だろう。
今のうちに処理しておく方が被害が少ないというものだ。

それにしても旅の間、国境をこえる度に頭を悩まされるレート。
騙されないように、損しないように毎回気をつけているのだが、どうも好きになれない。

「一体、いくら位なんだ?」
円やドルを価値の目安におくため、計算しなくてはならないからどうしても時間がかかる。
単純に10倍すればいいとか、10分の1にすればいい、ということはほとんどなく、 3桁のかけ算や小数点のついた計算が多くなる。
暗算が苦手なだけに、桁数が多くなるのはできるだけ勘弁して欲しいところなのだが…。

[ トルコ、アンタキアにて ] 2001年 5月 21日
旅 188日目

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 18カ国目、突入!
いよいよバスでトルコのアンタキアを出発。
しばらくして砂漠に囲まれた国境へ到着した。
10:10 トルコを無事出国。

バスでちょっと先にあるシリアの国境へ移動。
10:30 パスポートに入国スタンプを押してもらい、シリアに無事入国。
この旅の18カ国目に突入だ!
陸路での国境越えも慣れたものになってきた。

「どうしたんだろう?」
バスはいつになっても出発する気配がない。
「3人のオーストラリア人が…。」
シリア入国にビザが必要なのに、どうやら取っていないらしい…。
バスなどで国境越えする時、こういった凡ミスは同じバスに乗る人にも迷惑がかかるから、 勘弁願いたい…。

しばらくのち、オーストラリア人3人がバスにのってきた。
待たせていたバスの同乗者になんの謝罪もないどころか、逆に何か怒っている様子。
一般的に西洋人は逆ギレする傾向にあると思うのは自分だけだろうか?

「ビザの問題はどうなったんだろう?」
真相を知りたかったが、わからずじまいだった。

[ シリア、国境にて ] 2001年 5月 21日
旅 188日目

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 再び、中東へ
昼過ぎ、バスはシリア第2の都市、アレッポに到着した。

日差しが強く、結構暑い。
トルコで活躍したフリースはもういらない。
再びTシャツの旅が始まった。

ゴミゴミした感じがする町、アレッポ。
建物が狭い感覚で建てられ、道路には車があふれている。
アラビア文字が看板を賑わす。

ヒゲヅラの男、ブルカをかぶった女性。
人々の様子がまた一段と中東っぽくなってきた。

昼飯に大衆食堂の入り口で売っているチキンサンドを買ってみた。
大きめの丸い餃子の皮もどきにあぶったチキンと生野菜を入れ、ドレッシングをかける。
それを手巻寿司状態にくるんで巻くシロモノ。

「うまい!」
ドレッシングの『あっさりさ』とあぶったチキンの『こってりさ』が意外にいい感じ。
だが、量がちょっと少ない。

町の雰囲気、看板の文字、人の様子、食べ物。
全てがアラビアの世界、中東らしくなってきた。

[ シリア、アレッポにて ] 2001年 5月 21日
旅 188日目

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 スークにて
歩いてアレッポのスーク(市場)へ。
一帯の建物は石作り。
決して大きくない倉庫の1区画が1つの店になっている。

メインストリートは東西に1kmもあるらしい。
分岐する小道は総延長12kmにもなるとのこと。
道の天井も石造りの屋根に覆われていて、スーク一帯はうす暗い。

そんな道の両側に肉、香辛料、ピザ、服、スカーフ(布)、オリーブ石鹸、 チョッキ、ランプなどを売る様々な店が軒を連ねている。
どの店にも鳥カゴがあり、中に鳥を飼っている。
商売繁盛のため、とか何か理由があるのだろう。

どこもはみ出んばかりに商品を陳列しているため、狭い道はさらに狭くなる。
人やロバがたくさん通るので、さらにさらに狭くなる。

このゴミゴミさ、活気って世界中の市場での共通項、醍醐味なんだな、となんとなく思えた。

[ シリア、アレッポにて ] 2001年 5月 21日
旅 188日目

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 おかしい日本語
「こにぃーちわ!」
スーク(市場)を歩いていると、日本語で話しかけてくる店員が多い。
古今東西、誰も彼もこの単語だけはよく知っている。
笑顔で気さくに話しかけてくれる。
こちらも笑顔はかえすが、何も買わない。

「こにぃーちわ!」
「こにぃ〜ちわ!」
歩を進める度、声をかけられる。
ちょっとうざくなる…。

そう言えば、よく外人が
「こにぃーちわ!」と言うが、アレはおかしい。正しくは
「こにちは」だ。

「こにちは」とどうして言えないのだろう?
なまり過ぎである。
「ん」を勝手に省略しないでもらいたい。

通じるからいいと、日本人もそのなまりを指摘しない傾向にある。
異国で現地の言葉を話そうとする日本人の発音がちょっとでも違ったりすると
「それ、ちがう!」と、めちゃくちゃ指摘されるのに…。

[ シリア、アレッポにて ] 2001年 5月 21日
旅 188日目

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 中東の景色
スークをあれこれ眺めた後、その先にあるアレッポ城へ。
平地にひょこっと1ケ所だけ盛り上がった大地の上に城壁が築かれている。
『平らな大きな机にあるプリンの上にのった城』といったところだ。

石造りで頑丈そうな城壁、ひずめが打ち付けられた鉄の扉。
なんとも頑丈そうだ。
丘の上にあるため、周辺を見渡せ、見張るのにも向いている。
『難攻不落』という言葉が似合いそうな城だ。

場内に足を踏み入れると、中は静か。
住居跡、見張り台、円形劇場、モスクなどがあり、やや荒れた遺跡と化していた。

城外を見下ろす。
この町=アレッポは、高いビルこそないが、建物が八方へ広がる大地を埋め尽くす大都会であった。
「へぇ〜!」
なんとなく意外でビックリした。

白いというか、ラクダ色の町並みが続き、そのずっと向こうには砂漠が見える。
所々にモスクのミナレット(とがった塔)があり、イスラム世界を感じさせる。
日本人が思い描く『乾いた空気の中東』が目の前に広がっていた。

[ シリア、アレッポにて ] 2001年 5月 21日
旅 188日目

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 城門の中
アレッポ城内を見てまわり、城壁外の広々とした景色も満喫。
そろそろ帰ろうとした時、出入り口の城門の内部に上がっていける階段があるのに気付いた。

「行ける場所はなるべく行ってみよう!」
気分はRPG(ロールプレイングゲーム)。
宝物や隠しアイテムを探すかのごとく、階段を上がってみた。

「うわあぁ…。」
最上階には大きく綺麗なホールがあった。
ステンドグラスから光が降り注ぎ、天井、かべ、床のイスラムスタイルの装飾すごい。
今までみた城内の雰囲気とは全く違う。
これは一見の価値がある。
あやうく見落すところだった…。

「この先は何もないだろう。」などとは思わず、体力と時間がある限り、
「行ける場所は行っておくべき」と思わされた出来事だった。
宝物や隠しアイテムは見つからなくても、心に残る『何か』が待っているかもしれないから!

[ シリア、アレッポにて ] 2001年 5月 21日
旅 188日目

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 国民性
シリアの子供は、シャイだ。
挨拶代わりに手を振っても振り返してくれない事が多い。

東南アジア(カンボジア、ベトナム)やトルコだと子供の反応がものすごくよかった。
笑顔には笑顔が、手を振るとそれ以上に手をふって返してくれたものだ。

シリアの子供は、シャイだ。
こんなところにも国民性が出てるから面白い。

でも、国民性の違いってどこから生まれてくるものなのだろうか?
生活、習慣、風習、宗教、親のしつけ、教育、遺伝子…。
不思議だ。

[ シリア、アレッポにて ] 2001年 5月 21日
旅 188日目

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 旅の絵日記、ムンディアリオ
世界一周の旅も半年が過ぎた。
旅を始めてから毎日、日記をつけている。

文章でパームコンピュータ(電子手帳の様なもの)に残すものと、 B5の無地のルーズリーフに描くものの2種類。
主に『思った事、感じた事』を文字で残し、『見たもの、起こった出来事』をイラスト付きで描く事にしている。

旅のお供の35mmカメラは風景や人やモノなど、きっちり残してくれる。
しかし、それは一瞬を切り抜いたもので、突然のハプニングや自分が体験したイベントを客観的に撮る事は難しい。
電波少年の様に同行ディレクターでもいて、旅の様子をビデオカメラに残してもらえるといいのだが、そうもいかない。
そこで、イラスト付きで『起こったイベント』を描くことにしている。
文章や写真以外の『自分だけの旅の記録』になるからだ。

イラストは大抵寝る前か、バスや列車の待ち時間にコツコツ描く。
人に見せるとウケがよく、描いていても楽しい。
言葉の通じない外国人とのコミュニケーションのきっかけになったりもして、大活躍するアイテムだ。

しかし、たまに描くのが義務的になり、大変に感じる事もある。
日々たくさんのモノを見、色々な事が起こり描くネタはいくらでもあるので、 永遠に描き終わらないからだ。

そんな旅の絵日記(ムンディアリオ)もやっと今日の分まで追い付いた。
旅も188日経過して、B5で71ページ分の旅の絵日記が出来上がった。
自分で読み返してみてもいろいろ思い出せ、結構面白い。

願わくば、旅の終わりまでこの絵日記を続けたい。
そして、1ページも無くす事、汚す事なく、全てを日本に持ち帰りたい。

[ シリア、アレッポにて ] 2001年 5月 21日
旅 188日目

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 世界一周旅行、ひとりごと その10 ー目次ー  
異世界に迷い込む… (2002/ 12 /10 更新) ………目の前に広がる不思議な風景(2001/ 5/ 17、ウルギュップ)

素朴なやり取り (2002/ 12 /10 更新) ………心地いい人とのふれあい(2001/ 5/ 17、ウルギュップ)

トルコのお菓子 (2002/ 12 /10 更新) ………うまい→甘い→甘過ぎ…(2001/ 5/ 17、ウルギュップ)

カッパドキア散策 (2002/ 12 /10 更新) ………日本にもある同じような伝説を聞く(2001/ 5/ 18、カッパドキア)

カッパドキア散策の続き(2002/ 12 /10 更新) ………人工+天然の気持ちいいハーモニー(2001/ 5/ 18、カッパドキア)

カーペット屋へ (2002/ 12 /10 更新) ………トルコ人もダジャレがお好き?(2001/ 5/ 18、カッパドキア)

ユニークな地下都市 (2002/ 12 /17 更新) ………巨大なアリの穴蔵へ(2001/ 5/ 19、カッパドキア)

ようこそ! (2002/ 12 /17 更新) ………子供のひとことに感激(2001/ 5/ 19、カッパドキア)

スターウォーズのロケ地? (2002/ 12 /17 更新) ………期待いっぱい、映画のロケ地へ!(2001/ 5/ 19、カッパドキア)

自分へのハガキ (2002/ 12 /17 更新) ………旅の記録の1つ(2001/ 5/ 19、ウルギュップ)

ノーホームシック (2002/ 12 /17 更新) ………ホームシックと無縁の旅(2001/ 5/ 19、ウルギュップ)

トルコ最後の夜 (2002/ 12 /17 更新) ………いよいよ終わるトルコの旅(2001/ 5/ 20、アンタキア)

インフレの悲劇の後始末 (2002/ 12 /24 更新) ………なれないレート暗算(2001/ 5/ 21、アンタキア)

18カ国目、突入! (2002/ 12 /24 更新) ………慣れてきた陸路入国、しかし…(2001/ 5/ 21、アレッポ)

再び、中東へ (2002/ 12 /24 更新) ………まわりの雰囲気はアラビアン(2001/ 5/ 21、アレッポ)

スークにて (2002/ 12 /24 更新) ………独特の雰囲気、世界中同じ活気(2001/ 5/ 21、アレッポ)

おかしい日本語 (2002/ 12 /24 更新) ………うざい客引きの日本語から思う事(2001/ 5/ 21、アレッポ)

中東の景色 (2002/ 12 /24 更新) ………乾いた空気の世界を一望(2001/ 5/ 21、アレッポ)

城門の中 (2002/ 12 /24 更新) ………あやうく「仁和寺の法師」状態に(2001/ 5/ 21、アレッポ)

国民性 (2002/ 12 /24 更新) ………子供から見る国民性の違い(2001/ 5/ 21、アレッポ)

旅の絵日記、ムンディアリオ (2002/ 12 /24 更新) ………旅の別の記録方法(2001/ 5/ 21、アレッポ)

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